「予選終了」
フェザー600乗り美人ライダー・ノリダー(♀)からの、そんなタイトルのメールで土曜日の朝は始まった。
筑波ロードレース選手権第三戦の30日。TC600クラスで2戦連続ポールポジションを取った我らがオートショップアオヤマさんち。今回は、アオヤマ漫才夫婦のおめがねにかなうTC600ライダーが見つからず、結局筑波花形クラスの ST600のみへの参戦となった。ライダーは2戦に引き続き、ブンゲンさんである。
第二戦で、フライングしたうえ、ピットロード爆走スピードオーバーで罰金3000円を徴収され、ブンゲンさんはすっかり男をさげてしまったわけだが、今回は「汚名を挽回します」などと訳のわからないことを言っていたようだ。汚名を挽回するっていうぐらいだから、オイルぶちまきぐらいはやるのかもしれんな・・・。今回はピットどころか応援にも行けないあたくしは、南無〜・・・と筑波方面に手を合わせ、ノリダー(♀)からのメールを開く。
どれどれ、予選はどうだったのかな?
「なんと!ポール!」
ひいぃぃぃぃ!!!
あたくし、思わずイスから転げ落ちた。
筑波公式戦ST600でポールっつったら、あなたどんなに遅くても1秒台。場合によっちゃ0秒台。いったい何があったの?と、ノリダー(♀)に速攻で電話。さらに当のご本人ブンゲンさんが電話にでた。
「いやぁ、どもども♪これも、みそぎさんが来なかったおかげです」
と言われたからにはあたくしも黙っちゃおれん。今日の日記ではたっぷり刺されていただこう
・・・とほくそえむと、オートショップアオヤマオフロード部長・元全日本と呼ばれるのがちょっと恥ずかしいお年頃な平○さんからお電話。
「あ〜、ブンゲンね。あいつ早いヤツを転倒させて、ポールとったんだよ。あいつはそういう男だよ」
ブンゲンさんと平○さんは仲がいいんだかわるいんだかさっぱりわからない。
飛騨・高山にツーリングに行った時だが、ブンゲンさんが
「平○さぁん、オレ、トイレいきたいっす〜」
というので、先導する平○さんがブンゲンさんのためにスピードアップし、追い越し車線にブラックマーク残す勢いでとばしていたら、あえなくパンダ車に御用となったそうな。
しかし後ろを走っていたブンゲンさんは
「オレは前について行っただけっすよ!」
と言って、無罪放免。
その夜の宴会の席で会った平○さんの手には、赤い切符がしっかり握られており、「ブンゲンのクソやろう!」とののしること3時間。その後、平○さんと、平○さんにそそのかされたてんちょ〜は、よっぱらって寝てしまったブンゲンさんの顔という顔、体と言う体、それこそぱんつの中までマジックでイラストレートする様は、まるで悪魔が乗り移ったかのようであった。
哀れなのはその隣にすやすやと眠る、最近つなぎのファスナーがしまらなくなってしまったほらげっちである。ほらげっちは、ブンゲンさんのとばっちりを受け、寝ている間に同じくあたまにも落書きをされた。しかし心優しいてんちょ〜は、寝ているほらげっちに、ちゃんとシャンプーしてその落書きをおとしてやった。 そんなことをされても一向に目が覚めないほらげっちも、あたくしはどうかと思う。
おおっと、つい話がそれてしまったな。つことで、そんな男ブンゲンさんがポールポジションをとったわけだが、あたくしは自分で目にしたわけではないので、かっこいいレポートなぞかけるわけもなく、報告できることといえば夜の祝賀会で耳にしたブンゲンさんにまつわる、恐るべき真実のみ。
今日はつい興奮して話が長くなったので、続きは次回としようではないか。
(つづく)
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