さて、そういうわけで仲間とスキー場に行ったのは報告したとおり。
この折、あたくしは、往復ともにミッキーいとう運転のデリカ号にポールスマート・シモさんと同乗させていただいた。助手席に座ること12時間。元全日本ライダーであるところのミッキー・いとうのエキサイティング&デンジェラス・ドラテクをじっくり観察してきたので、本日はその報告をしようとおもう。
ミッキーいとうは、走行の基本がサーキットなので、いまひとつ道路標識の認識が甘い。 走っていればかならず始点に戻ると勘違いしているフシもあり、とりあえず道なりに行けばいいと思っているような・・・いや、はっきり言おう。要するに彼は方向音痴だ。
さらに前を走るものは、人であろうと車であろうと猫であろうとまず、追い越さなくてはならないというのが彼の哲学らしい。
そんな彼の本領はやはりコーナーで発揮される。
それは左カーブにさしかかった時のこと。ミッキーいとうはいきなり絶叫した
「左!加重!視線は出口に!」
つい反応して体を左に傾けてしまうあたくしもどうかとおもうが、そこで
「ひっ・・・ひざはどうしますかっ」
と、尋ねるポールスマート・シモもいかがなものかとおもう。それに真顔で
「膝はちゃんと擦って!」
・・・と答えるミッキーいとうに至ってはもはや救いようがない。
さらに追い越し加速時には
「全員!前傾!」
だから、あの〜・・・我々は車に乗ってるんですけど・・・(--;
このみょ〜なキャラとは裏腹に、ミッキーいとうのライディングは、実にうっとりだとは言っておこう。ど〜したらあんなふうに走れるもんだろうか?ミッキーいとうは答える。
「それはまず、タイヤと友達になることですね」
・・・キャプテン翼・・・(--;?
それはたとえシモさんのドカティ・ポールスマートが180のチューブタイヤであってもなんでしょ〜か?
「友達は選ばなくてはなりません」
う〜む・・・深いのか浅いのかさっぱりわからない
ということで、ミッキーいとうの人生&ライディング哲学についてもいろいろ伺うことができ、ポールスマート・シモとあたくしは終日うなずいたり、首をかしげたりしながら実に有意義な12時間を過ごすことができた。今後も様々な面であやかりたいとおもおうたまえちゃんである。
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