何年ぶりかで風邪ひいても〜た
しかしせいぜい鼻水がでるぐらいで、熱もでなきゃ、咳もでない、のども痛くなければ頭痛もしない。いまひとつ迫力のない風邪だ。もっとしっかり、かかってこんかい!
とはいえ、ま、風邪は風邪だ。ああ、これであたくしもバカじゃなかったんだ・・・と、ホッとして、ない胸をなで下ろす。
そんなあたくしにミチコさまが声をおかけになった。ミチコさまはその名のとおり、弊社の皇后様であらしゃられる。弊社の影の最高権力者とも言われているお方だ。
「変ねぇ・・・風邪っていうのは普通、家庭に子供がいる大人が、子供からうつされるものよね・・・」
おおきなお世話ですっ。ミチコさまだってお世継ぎがまだいらしゃらないくせに=3
などという反撃を、ミチコさまは完全にスルーなさり、そしておっしゃった
「それにしても、マリコなんとかウィルスっていう風邪、ご存じ? とても怖いらしいわよ。みそぎさん、症状がとっても似てるから、お気をつけあそばせ」
ええっ!そうなんですか?どうしましょう、あたくし、死ぬんですか?!
「死んだら、社葬にするよう、シャチョーに言っておくわ」
やったぁっ!
・・・って、ミチコさまっ!! (-"-)ォィ
ミチコさまはあたくしを励まそうとしていらっしゃるのか、それとも、崖から突き落とそうとしているのか、高貴な方のお考えになることはさっぱりわかりません
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