あたくしのオフィスにはこのところ常時12-3人の外国人がうろうろしており、その個性的な様にオフィスはもはや動物園の様相である。
アメリカは定年というものがないので、かなり高齢の人も仕事をしているのだが、一時期、あまりの高齢者の多さに、同僚のスタッフ・だまってりゃ美人のケイティは何の仕事をしているの?と聞かれると「介護関係」と答えていたそうだが、いまはおそらく「動物園の飼育係」と答えているに違いない。
さて、そんな彼らは約ひとつきほど滞在しているので、週末が近づくとその暇つぶし対策に追われる。今週はこんなことを言い出した。
「タマエ、我々はこの週末、トゥキジにいこうと思う」
それはツキジのことか?・・・(--;
最近、どんな寿司のネタが好きかと聞くと、「あぶりトロ」とか「ウニ」などと答える生意気な外国人が増えているが、スシとサシミの聖地・ツキジを正しく発音できないあたり、所詮そのシロウトっぷりは隠せない。とはいえまぁ、その聖地へ巡礼しようというだ。なかなか殊勝な心がけではないか。あたくしはツキジの観光ポイントを説明した。
まずこの聖地でしか見られない、聖なる乗り物ターレットトラックに注目すること!
「いや・・・タマエ・・・我々はできればサカナをみたいのだが・・・」
そんなものは世界中どこにいっても見られるだろがっ!
彼らは頭をかかえてしまった。結局、彼らはセリを見るために朝4時起きせねばらなないことを知ると、とっととギブアップし、代わりにトウキョウタワーとゾウジョウジを見学することにしたそうな。しかしかくして聖地は守られるのである。
ツキジ万歳